Office365の64bit版ディレクトリ同期ツール

待望のOffice365のディレクトリ同期ツールの64bit版が11/17にリリースされましたので、早速試してみました。

Windows 2008R2へのインストール手順

1.準備

  • ドメインのメンバサーバとして所属させます
  • .NET Framework 3.5.1の機能を追加します

2.ディレクトリ同期ツールのダウンロード

管理メニューのユーザーから、Active Directory同期のセットアップをクリックします。

4番目の項目で、Windows 64bit版を選択し、ダウンロードをクリック

3.ディレクトリ同期ツールのインストール

ダウンロードしたdirsync-ja.exeをダブルクリックし、インストーラーを起動します。

特にここで気にしなければならないことは無いので、指示に従って進めます。
      

4.ディレクトリ同期ツールの構成

インストールに引き続き、ディレクトリ同期構成ウィザードで設定を行います。

インストールに必要なのは、①Office365の管理者のID、PASS ②Active Directoryの管理者(フォレスト全体を同期するのでEnterprise Admins)のID、PASS ③Exchange2010の高度な共存環境(ディレクトリの書き戻しの有効化)の有無です。
  

必要項目を入力し、インストールを完了させます。
  

5.ディレクトリ同期ツールの追加設定

以上で、ディレクトリ同期ツールの設定は基本的に完了です。特に何も設定すること無く、3時間に1回ずつディレクトリ情報の同期を行ってくれます。

ここでは、もう少し便利に使うために追加設定を行います。

①ディレクトリ同期ツールの権限の設定

ディレクトリ同期ツールをインストールすると、ローカルにMIIS_Serviceというサービス用のアカウントと、FIMならびにSQL関係のグループがいくつか作成されます。このうち、MIISAdminsというグループが、ディレクトリ管理ツールの管理権限を持つユーザとなります。

デフォルトでは、インストールしたユーザならびにMIIS_Serviceしか入っていませんので、ここに管理上必要なアカウントやグループを登録します。Office365ならびにフォレスト全体の情報が登録されてますので、厳密に管理を行う必要があります。今回はEnterprise Adminsを登録しておきます。

②手動同期PowerShell実行用のショートカットの設定

ディレクトリ同期は、標準で3時間毎に同期されておりますが、ユーザを登録した直後など、手動で同期を実行することがサポートされております。C:Program FilesMicrosoft Online Directory SyncDirSyncConfigShell.psc1からPowerShellコンソールを開くので、こちらのショートカットをデスクトップに作成します。

手動同期を実施したい場合は、PowerShellからStart-OnlineCoexistenceSyncコマンドレットを実行します。

③ディレクトリ同期ツールの管理コンソールのショートカットの作成

②の手動同期の結果の確認や、細かい操作はディレクトリ同期ツールのコンソールから実施することができます。ILM 2007ベースの32bit版とは少し違う場所ですが、C:Program FilesMicrosoft Online Directory SyncSYNCBUSSynchronization ServiceUIShellmiisclient.exe にあるので、ショートカットを作成します。

ここで、一度資格情報をリセットするために一度ログアウトする必要があります。そのまま起動しようとするとエラーが表示されます。

再度ログインしてmiisclientを起動すると、無事管理コンソールが起動できます。

次回以降、32bit版の時にできていた各種オペレーションやカスタマイズ可否を確認してみたいと思います。

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