ディレクトリ同期最大オブジェクト数の増加

Office 365 Directory Sync Quota Automated Increase to 300,000 Users にて、ディレクトリ同期のオブジェクト上限の引き上げについての発表がありましたので紹介します。

この値は、ディレクトリ同期ツールを導入する際に、Office365に同期できるオブジェクトの制限値(※注)になります。

ユーザー・グループ・連絡先の合計の上限が当初2万だった物が、全テナント5万に引き上げられましたが、今回これが【最初は5万オブジェクトだが、初回の独自ドメイン追加時に30万に変更される】という仕様に変更になりました。

注)過去の記事で調べた限りでは、同期するオブジェクトの上限では無くOffice365側で作成したオブジェクトの数も含む値でした

大学などで利用する場合や、中堅~大企業な環境で利用する場合もこれでほとんどの場合問題ないようになりそうですね。なお、既存のテナントの場合は5万オブジェクトのままであり、また、独自ドメインを利用しない場合などは従来通りSRを上げての対応となるようです。

ちなみに、このSRを上げるには結構面倒な申請が必要です。本当にそれだけのオブジェクト数を必要としているのかを書類に記入して、場合によってはADでのコマンドの実行結果などをエビデンスに添付して申請します。