【新機能】アドレス帳ポリシー(その2)

前回の投稿で、アドレス帳ポリシーを利用してグローバルアドレス帳(GAL)を分割する方法について書きました。Exchangeチームのblogに、Exchangeアドレス帳ポリシーの詳細が記載されておりましたので、その内容について少し触れたいと思います。

The Exchange Team Blog
Address Book Policies, Jamba Jokes and Secret Agents

まず、Office365ですが、作成できるアドレス帳の数に制限があるようです。Eプランのデフォルトの制限数は、以下の通りです。

  • グローバルアドレス帳:10
  • オフラインアドレス帳: 10
  •  アドレス帳ポリシー:10
  •  アドレス帳:40

※アドレス帳40という点が、大企業になると少し厳しいかもしれませんね。

また、Exchange Onlineで初めて実装された機能として、アドレス帳ポリシールーティングという機能があります。

これにより、従来は送信者が送信した時点で名前解決が行われていた物が、それぞれの受信者側のアドレス帳ポリシーに基づいて名前解決されるようになりました。自身のアドレス帳に無いユーザーは、外部から着信した際のようにメールアドレス付きで配送されます。

この機能を有効化するには、以下のPowerShellコマンドレットを実行します。(プレビュー版では開放されてませんでしたが、2/27にGAされた新バージョンではOKでした。)

Set-TransportConfig –AddressBookPolicyRoutingEnabled $True

この機能を実装することにより、アドレスグループをまたぐ配布グループの作成や外部連絡先の作成方法などにさえ気をつければ、かなりの精度でアドレス分割によるマルチテナントチックな利用ができそうですね。
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