3/11の震災をきっかけにして、DR対策の一環としてOffice365を検討されている方も多いかと思います。確かにOffice365自体はアジア圏の2地域(シンガポールと香港)にサーバが有り、地域的には十分な冗長性が確保されているのではと思います。
ただ、アクセス制御などの目的でAD FSを入れる構成とした場合、Office365へのインターネットアクセスの他に、いくつか接続性を確保する必要が出てくるポイントがあります。
3/11の震災をきっかけにして、DR対策の一環としてOffice365を検討されている方も多いかと思います。確かにOffice365自体はアジア圏の2地域(シンガポールと香港)にサーバが有り、地域的には十分な冗長性が確保されているのではと思います。
ただ、アクセス制御などの目的でAD FSを入れる構成とした場合、Office365へのインターネットアクセスの他に、いくつか接続性を確保する必要が出てくるポイントがあります。
AD FS Proxyの役割 でも書きましたが、現時点でOffice365を利用する場合、以下の条件の場合は第三者機関の発行するSSL証明書が必要になります。
Microsoftでもようやく KB:2530713 で紹介されておりますが、現時点でOffice365のフェデレーション環境を利用するには、以下の通りゾーンの設定を各クライアントのブラウザに設定する必要があります。これをしない場合、ID/Passwordの入力を求めるポップアップが出たり、他のブラウザを開いているとOffice365からサインアウトできないなどの事象が発生することがあります。
Office365 Deployment Readiness Toolの紹介でも書きましたが、Office365でIDフェデレーション環境を構築する場合、UPN名がインターネットから解決できる自社の保有するドメインである必要があります。
このため、example.localなどのUPN名でActive Directoryを構築済みである場合、ローカルのUPN名を変更する必要があります。また、NTドメインからアップグレードして、そのままのユーザ(UPN名が設定されていないユーザ)なども、ドメイン名ユーザ名の形式のNTログイン名の他、UPN名を設定する必要があります。
PowerShellによるサブスクリプション一括割り当てで紹介した方法でEプランなど、複数のサブスクリプションが含まれるサブスクリプションを割り当てると、全てのサブスクリプションが割り当てられます。
今回は、一部のソフトウェアを利用させたくないようなユーザに、サブスクリプションをフィルタリングして割り当てる方法を紹介します。
AD FS Proxyの役割で書きましたが、AD FS Proxyは外部のクライアントからのアクセスの他に、Office365(Exchange Online)からのアクセスもあります。
デフォルトだと特に何も制限無くanyで開いているので、AD FS ProxyでIP制限を掛けてみたいと思います。
「小出しに色々と条件が公開されているが、結局必要なのかどうか分からない」という声をよく聞きますので、Office365におけるAD FS Proxyの展開について書きたいと思います。
Office365をオンプレミスのActive Directoryと連携してシングルサインオン環境を実現しようとすると、やれ「UPNサフィックスがxxx.localとかだとダメ」「シングルフォレストじゃなきゃダメ」「特定属性に禁則文字や文字数制限有り」など、細々とした事前のチェック事項が存在します。
最初は、1個1個チェックシート作って確認するなり、ある程度の所はスクリプト作って自動で調べるようにしなきゃダメかな~と考えていましたが、Microsoftがそう言った面倒な事を一気に調べてくれる「Office365 Deployment Readiness Tool」というツールをリリースしてくれましたので、紹介したいと思います。
Office365へは、ブラウザを使ったアクセスの他、PowerShellを利用してもログインすることができます。
通常はGet-Credentialコマンドレットを利用してID・Passwordを毎回入力するのですが、頻繁にアクセスする必要がある場合やタスクスケジューラーでの定期処理などを行いたい場合などは、以下の手順でログイン処理を自動化することができます。
ディレクトリ同期ツールを利用して作成されたアカウントは、当初はサブスクリプションが有効になっていない状態で作成されます。つまり、Exchange OnlineやSharePoint Onlineのサービスは利用することができません。
ちなみに、ローカルでDisable状態のまま同期されたアカウントは、サインインが禁止された状態で作成されますので、Microsoft Onlineポータルにもログインできません。