昨年末から6ヶ月間かけて展開が計画されていたExchange Onlineサービスですが、概ねゴールデンウィーク前後に終了したようです。(OWAの接続先がsin,hknではなくsix,hkxで始まるサイト名になっていることで確認ができます。)
大々的には出してはいませんが、この更新によってSP1ベースがSP2ベースに変わっているようです。これに伴い、一部挙動が変更されている機能がありますので紹介します。
- メールボックスの自動マッピング機能の制御が可能に
- 従来は、Outlookから接続した場合、Full Controlアクセス権限を有する全てのメールボックスに対しても自動的に接続されておりました。多くのメールボックスにFull Control権限を持つユーザの場合、処理に時間が掛かることがありましたが、Add-MailboxPermissionコマンドレットに新しく追加されたAutoMappingオプションによりこれを制御することができるようになりました。
- 訴訟ホールド対象のメールボックスに対する操作の扱いが変更に
- 訴訟ホールドが有効化されているメールボックスは、普通の操作では無効化/削除ができなくなりました。これを回避するには、事前に訴訟ホールドを無効化するか、Remove-Mailboxコマンドレットなどに追加されたIgnoreLegalHoldオプションを利用する必要があります。
フューチャーフォンからのアクセスが可能になるOWA mini(OwaMailboxPolicy上は一応有効化されてますけど)とかGAL分割とかに活用できそうなアドレス帳ポリシーとかは残念ながら提供されていないのですかね。